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気密測定の必要性とは?測定を省くと後悔する3つの理由2025.12.08

住宅を新築したりリフォームしたりする際に「気密測定って本当に必要?」と迷う方は多いです。しかし気密測定は単なるオプションではなく、住宅の性能を見える化し、長期にわたって快適で省エネな住まいを維持するための重要な工程です。本記事では施主目線でわかりやすく「気密測定の必要性」を解説します。測定を省くことで起きやすいトラブルや法的な位置づけ、どんな住宅に特に必要か、費用や依頼先の選び方まで、実務的に役立つ情報を網羅します。最後に測定を行うことで得られるメリットを整理し、なぜ測定を後悔しない投資といえるかを丁寧にまとめます。

Contents

気密測定を行う目的──「性能が見える化」される唯一の方法

気密測定は住宅の隙間の大きさを数値化する作業です。単に数値を出すだけでなく、その数値をもとに補修や設計改善を行うことができる点が重要です。ここでは目的と具体的な意義をわかりやすく説明します。

気密性能(C値)とは何かを理解する

気密性能の指標であるC値は、住宅全体の隙間面積を床面積などで割った値です。数値が小さいほど隙間が少なく、暖冷房効率や室内環境が安定します。C値は設計段階の想定と現場の施工品質を比較するための重要な指標です。

設計通りの性能が出ているかを確認する

設計図や仕様書上で高い断熱性能や気密性能を謳っていても、現場の施工で性能が損なわれることがあります。気密測定は「設計どおりの性能が実際に出ているか」を客観的に確認する唯一の方法です。

不具合箇所の特定と補修の優先順位決定

測定を行うと漏気が集中する箇所を特定できます。どこを優先して補修すれば効率的にC値が改善するかが分かるため、補修作業の無駄が減ります。結果として工事コストの削減や、効果的な施工改善につながります。

設備の適正化につながる

正確な気密性能が分かれば、換気設備や暖冷房機器の容量を適正化できます。過剰な機器選定を避け、ランニングコストの削減や機器寿命の延長が期待できます。機器選定は設計時だけでなく、測定結果を踏まえて見直すことが望ましいです。

将来の証拠と資産価値の担保

測定結果を記録しておくことで、将来の改修や売却時に住宅の性能を証明する資料になります。高い気密性能は居住性や省エネ性に直結するため、資産価値の維持にも寄与します。

測定をしないと起こるトラブル(結露・冷暖房効率・換気不良)

測定を省略すると、目に見えにくい問題があとで表面化することがあります。ここでは具体的なトラブルと、そのメカニズムを施主向けに平易に説明します。

結露とカビの発生リスクの増大

気密が不十分だと外気が意図しない箇所から流入し、断熱層内や壁の中で温度差が生じやすくなります。その結果、結露が発生しやすくなり、カビや腐朽のリスクが高まります。結露は住環境の悪化だけでなく建物の耐久性低下にもつながります。

冷暖房効率の低下による光熱費増加

隙間風や漏気があると暖房や冷房の熱が逃げやすく、必要以上に設備を稼働させることになります。結果として光熱費が増え、住まいのランニングコストが上がります。気密測定で漏気を減らすと、省エネ効果が改善されます。

換気計画の効果が発揮できない

現代の住宅は計画換気を前提に設計されていますが、気密が確保されていないと換気計画どおりの空気流れが確立しません。これにより一部の部屋で換気不足が発生し、湿気や臭気が滞留することがあります。

局所的な温度ムラや不快感の発生

漏気により室内に冷たい流れや暖かい流れが生じると、局所的に寒く感じたり暑く感じたりすることがあります。これは快適性の低下に直結し、居住満足度を下げる要因になります。

早期の劣化や補修費の増大

結露やカビ、木材の腐朽などは建物の長期的な劣化を早めます。初期段階で気密に問題があると、後から大掛かりな補修が必要になり、結果的に総コストが増えることがあります。

法的義務はある?省エネ基準との関係

日本では住宅の気密測定が法的に義務付けられているかはケースバイケースですが、省エネ基準や各種認証との関係で測定が重要になります。ここでは制度や認証との関連を分かりやすく説明します。

法律上の直接的義務は限定的

現時点で全ての住宅に対して気密測定が法律で義務付けられているわけではありません。ただし、省エネルギー基準や自治体の補助制度、認証制度では気密性能の報告を求められる場合があります。

ZEHや性能表示との関係

ZEHや住宅性能表示制度などの評価制度では、気密を含む複数の指標が評価対象になります。認証を受けるためには測定や計算に基づく証明が必要なケースがあるため、測定はその前提条件となる場合があります。

補助金申請や助成制度での要件

自治体によっては省エネ改修や新築に関する補助金の要件として、気密性能の報告や測定結果の提出を求めることがあります。補助を受けたい場合は事前に要件確認が必要です。

保証・保険との関連

一部の住宅保証や保険商品では、適切な施工証明や性能証明が求められる場合があります。測定結果を提出することで保証対象や保険金請求時の手続きがスムーズになることがあります。

地域性や建物用途による差異

寒冷地や高断熱を重視する地域、あるいは集合住宅や特殊用途の建物では実務上気密測定が強く推奨されます。設計者や施工者と相談して地域特性を踏まえた判断が必要です。

どんな住宅に特に必要か(注文住宅・高性能住宅など)

すべての住宅で測定が有用ですが、特に測定を強く勧めたい住宅タイプや状況があります。ここではどのようなケースで測定が重要かを整理します。

高断熱・高気密を目指す住宅

高断熱・高気密を前提に設計された住宅では、施工でその性能を確保できているかの確認が不可欠です。デザインや素材が特殊な場合は特に測定を行うことを推奨します。

注文住宅やオリジナル設計の住宅

設計がオリジナルで複雑な形状や大開口を採用している場合、隙間が発生しやすくなります。設計者と測定業者、施工者が連携して問題点を洗い出すことが重要です。

リフォーム・断熱改修時

既存住宅の断熱改修や窓交換を行う場合、改修後の気密性能を測定して効果を確認することで、投資効果の把握や次の改善計画につなげられます。

長期優良住宅や性能表示を受けたい住宅

評価制度や認証を取得する計画がある場合、測定は要件の一部となることがあります。認証取得を目指すなら測定を前提にスケジュールを組むべきです。

換気方式を機械換気にしている住宅

第1種換気や第3種換気など、計画換気に大きく依存する方式を採用している住宅では、気密が確保されていることが換気性能に直結します。計画どおりの換気を実現するためにも測定は有効です。

測定費用と依頼先の選び方

気密測定の費用感や業者選びのポイントを理解しておくと、施主として適切な判断ができます。ここでは料金の目安や見積り時のチェックポイントを紹介します。

測定にかかる費用の目安

測定費用は建物の大きさや地域、業者によって異なりますが、概ね数万円から十数万円程度が目安です。複数回の測定や補修・再測定が必要な場合は追加費用が発生する点に留意しましょう。

見積りの内訳を確認する

見積りには測定作業費、機器設置費、報告書作成費、出張費などが含まれることがあります。何が含まれているかを明確にし、補修提案や再測定の費用負担についても確認しておきましょう。

業者選びのポイント

実績や測定機器の種類、報告書の内容(写真や図示の有無)、アフターフォローの有無を確認してください。第三者機関や登録団体に所属している業者は一定の信頼性が期待できます。

複数業者による比較のすすめ

可能であれば複数の業者から見積りと測定方針を聞き、報告書のサンプルを見せてもらうと比較しやすくなります。費用だけでなく対応の丁寧さや説明の明瞭さも判断材料にしましょう。

測定後の補修サポート体制を確認

測定結果に基づく補修をどのように進めるか、補修後の再測定を誰が担当するかを事前に決めておくとスムーズです。補修までワンストップで対応できる業者か、別途専門業者を手配する必要があるかを確認してください。

測定を行う際の実務的な流れと施主の立ち合いポイント

測定当日の流れや施主が確認すべきポイントを知っておくと、立ち合いが安心になります。ここでは実務フローと簡単なチェックリストを示します。

測定前の準備事項

測定当日は窓やドア、換気口の状態を整える必要があります。業者からの事前案内に従い、電気機器や換気扇の停止、室内の片付けなどを行いましょう。準備不足は測定延期の原因になります。

測定時の立ち合いで確認すること

業者の測定機器の設置方法、試験条件(屋外温度や風の状況)、測定範囲を確認してください。測定中に業者が説明する漏気箇所の候補をメモしておくと補修時に役立ちます。

測定結果の受領と報告書確認

測定後はC値の数値とともに、漏気箇所の位置、写真、改善提案が含まれた報告書を受け取ります。不明点はその場で確認し、口頭だけでなく書面で残すことが大切です。

補修と再測定のタイミング決定

補修は材料の乾燥時間などを考慮して計画します。再測定は補修直後ではなく、材料が安定した後に行うのが一般的です。再測定の費用負担とスケジュールを事前に取り決めましょう。

測定結果を住宅履歴として保存する

測定報告書や補修履歴、写真は長期保管しておくと将来のメンテナンスや売却時に役立ちます。デジタル保存と紙の両方で保管することをおすすめします。

測定を「省かない選択」にするための最後のメッセージ

最後に施主として判断する際の観点を整理します。測定は初期費用がかかりますが、長期的に見れば快適性の確保や光熱費の節約、建物価値の維持に直結します。費用だけで判断せず、将来の負担軽減や安心を買う投資と捉えることが重要です。

短期コストと長期メリットの比較

測定と補修の費用は短期的なコストですが、結露対策や光熱費削減、設備の適正化は長期的なメリットを生み出します。将来の補修費用や住み心地を天秤にかけて判断してください。

信頼できるパートナーを選ぶ重要性

測定だけでなく、補修や再測定まで責任を持って対応してくれる業者を選ぶことで、トラブルを減らせます。説明が丁寧で報告書が詳細な業者は信頼度が高いです。

施主としての関与が成功の鍵

測定は業者任せにせず、施主が立ち合いや報告書の確認を行うことで、期待通りの性能を引き出しやすくなります。小さな疑問もその場で確認しましょう。

測定を後悔しないために今すぐできること

設計段階や工事契約時に測定・報告・補修の条件を明確に盛り込む、複数業者からの意見を聞く、補助金要件を確認するなど早めの準備が後悔を防ぎます。

まとめ

気密測定は面倒に感じるかもしれませんが、住宅の快適性、健康、光熱費、建物寿命に深く関わる重要な工程です。特に高断熱住宅や注文住宅、断熱改修を行う住宅では測定が強く推奨されます。測定を行うことで得られる「見える化されたデータ」は、設計者や施工者と施主が同じ土俵で改善策を検討するための共通言語になります。短期的なコストを投じてでも、長期の安心と価値を守るために気密測定を省かない選択をおすすめします。



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